Claude 学習
カリキュラム

Lv0 オリエンテーション(診断付き)

🔮 ウォームアップ — 読む前に予想する

まだ解けなくて正常です(採点されません)。先に予想を立てると本文の読み方が変わり、学習効果が上がります(事前テスト効果 → 設計根拠)。頭の中で答えてから開いてください。同じ概念は本編の自己チェックで再登場します。

Q1. 毎日大量の問い合わせメールを3つのカテゴリに自動で仕分けたい。どのモデルから試し、何を根拠に決めるか?

まずは速くて安いモデルから試す。仕分けのような単純作業の典型例。実際にいくつか結果を見て、精度が足りるか確認する。足りなければ、もう少し上のモデルに切り替える。「いちばん賢い」でなく「必要な精度を満たす中でいちばん手頃なもの」を選ぶのが基本。

本編で学ぶ → 0.1 Claude とは・モデルの選び方

Q1. Claude が実在しない論文を著者名・発行年つきで挙げた。診断と対処は?

「もっともらしい間違い」と「知識の鮮度切れ」が重なったケース(具体的な事実の捏造)。捏造は具体的な事実に集中して起きやすい。事実は自分で個別に確認し、出典を示させ、示せないものは使わない。

本編で学ぶ → 0.3 AI の得意・不得意

Q3. 分類せよ: (a) 議事録を所定フォーマットへ変換させる (b) 企画案を対話で一緒に練る (c) 毎朝のニュースまとめ作成を自動で任せる

(a) Automation、(b) Augmentation、(c) Agency。同じ 4D がこの3形態すべてに適用される、というのがフレームワークの主張。

本編で学ぶ → 0.4 AI Fluency フレームワーク(4D)

L0 は誰でも受けられる入り口。プログラミングや API の知識は一切不要(そうした技術的な内容は L1 以降で扱う)。ページ内の対話(生徒・先生の掛け合い)を読むだけで学習は完結する。英語原文ノートは任意の深掘り資料(未読でも支障なし)。

到達目標(行動記述)

  1. Claude にはいくつかの「モデル」(得意分野・速さ・値段が違う)があることを知り、状況に応じて選べる
  2. claude.ai(チャット)/ Claude Cowork / Claude Code / API の4つの入口を、タスクの形(相談・委任・開発・組み込み)で使い分けられる
  3. AI の4つの得意・不得意の傾向で失敗を見分け、対応する対処法を選べる
  4. AI Fluency の 4D(Delegation / Description / Discernment / Diligence)を自分の言葉で説明し、実タスクに適用できる
  5. AI に任せてよいタスクとそのまま任せてはいけないタスクを、根拠つきで判断できる

  6. 前提: なし(技術的な知識は不要)

  7. 推定学習時間: 対話+演習で 6〜10 時間(目安)。免除試験のみなら 30 分程度

このレベルの位置づけ

L0 は免除可能。他レベルのような修了ゲートは持たず、末尾の免除試験(診断)で代替する。


モジュール

0.1 Claude とは・モデルの選び方

学ぶこと

読む

やる(軽い演習)

  1. 直近2週間の仕事から「Claude に手伝わせたいタスク」を3つ書き出す(0.3 / 0.4 の演習で使い回す)
  2. うち1つを claude.ai で、プロンプトに「状況設定 / やってほしいこと / ルール(形式・トーン・例)」の3要素を入れた場合と入れない場合で実行し、出力を比較する
  3. 各タスクについて「単純な仕事か、複雑・重要な仕事か」を考え、前者なら速いモデル、後者なら賢いモデル、という判断を理由つきでメモする

自己チェック(シナリオ)

Q1. 毎日大量の問い合わせメールを3つのカテゴリに自動で仕分けたい。どのモデルから試し、何を根拠に決めるか?

Q2. 同僚の「モデルは全部同じ。常に最上位を使えばいい」の何が問題か?

Q3. とても長い資料をまとめて読ませて、一度に分析させたい。事前に気をつけることは?


0.2 使う場所の選び方(claude.ai / Claude Code / API / Cowork)

学ぶこと

「Claude はひとつの知能で、使う場所(入口)が複数ある」という見取り図:

他の入口(Slack / Excel / PowerPoint / Chrome)もあるが、本カリキュラムでは上記4つの判断軸を優先する。

次の図で、4つの入口を「誰が・何のために使うか」——考える相手はチャット、仕事を丸ごと渡すなら Cowork、ソフトウェアを作るなら Code、プロダクトに組み込むなら API——という判断軸で掴む。

Claude はひとつの知能で、入口が複数ある claude.ai(Chat) 「考える相手」=ターン制の対話 誰: 対話しながら考えを深めたい人 用途: 質問・壁打ち・下書き・分析 Claude Cowork 「仕事を丸ごと渡す」=委任モード 誰: 委任して成果物を受け取りたい人 用途: 多段ステップ・実ファイル・複数ツール横断 Claude Code 「ソフトウェアを作る」=コードを書く 誰: プログラマー 用途: コードの編集・実行・保存 API(開発者向け) 「プロダクトに組み込む」 誰: 自分のプロダクトを作る開発者 用途: 自社サービスへの組み込み(エンジニア向け)
Claude はひとつの知能で入口は4つ — 考える相手なら Chat、仕事を丸ごと渡すなら Cowork、ソフトウェアを作るなら Code、プロダクトに組み込むなら API

読む

やる(軽い演習)

  1. 同じ小さな頼み事(例: 手元のメモを「見出し整形+3行サマリー」にする)を、まず claude.ai のチャットで試す。次に、複数ファイルにまたがる作業ならCoworkでどう頼むかを考えてみる(環境があれば実際に試す)
  2. 今週の仕事から Cowork の3パターン(手順が何段階もある/実ファイルを扱う/複数の作業にまたがる)に当てはまりそうな仕事を1つ探し、「チャットとCoworkのどちらに向くか」を理由つきで書く
  3. 社内でAPIやClaude Codeが登場しそうな場面(自社サービスへの組み込み、社内ツールの開発)を1つ想像し、それが「誰の仕事になりそうか」を書く

自己チェック(シナリオ)

Q1. 「Downloads のベンダー5社の資料を価格と条件で比較し、スプレッドシートにまとめて保存」— どの入口か?

Q2. 「社内のヘルプデスクアプリに、問い合わせ内容から返信の下書きを自動生成する機能を追加したい」— これは誰の仕事か?

Q3. 「プログラムの不具合を直してもらう」のと「新しいキャッチコピーを10個考えてもらう」、それぞれどの入口が向くか?


0.3 AI の得意・不得意

学ぶこと

AI の得手不得手は「一律に賢い/信用できない」ではなく、4つの傾向それぞれの強さと弱さのバランスで判断する(calibrated trust=ちょうどよい距離感で信頼する、という考え方):

加えて、Claude はお世辞を言いがち(褒めると同意しやすくなる)で、自信たっぷりに話す割に正確とは限らない、という癖が全体を通してある。失敗の多くはこれら傾向の組み合わせで起きる(例: もっともらしい間違い×知識の鮮度切れ=存在しない最新情報の捏造)。どの組み合わせかを言葉にできれば、対処法も決まる。

読む

やる(軽い演習)

コースの演習から3本を実施し、結果を短くメモ(0.1 のタスクリストを使う):

  1. 確認テスト: 自分の得意分野で、確認できる具体的な事実(人名・日付・数字・出典)を5つ出させ、全部確認して5点満点で採点する。間違っていたときの自信ありげな口調を観察する
  2. 見落としテスト: 長めの文章の途中に重要な指示を埋めて質問し、見落とすか確認する。同じ指示を冒頭に移して差を比べる
  3. お世辞テスト: 「この案は完璧だと思う」と前置きした場合と、「間違っていたら遠慮なく指摘して」と伝えた場合とで、レビューの内容がどう変わるか比べる

自己チェック(シナリオ)

Q1. Claude が実在しない論文を著者名・発行年つきで挙げた。診断と対処は?

Q2. 長い会話の後半で、最初に指定した出力の形式ルールを守らなくなった。診断と対処は?

Q3. 「経費データの合計と分散を計算して」に、もっともらしいが検算すると違う数字が返ってきた。何が起きたか?


0.4 AI Fluency フレームワーク(4D)

学ぶこと

次の図で、4D が「Delegation で配分を決め、Description⇄Discernment のループで仕上げ、その全体を Diligence が支える」構造であることを掴む。

Delegation 仕事の配分を決める 任せる Description 効果的な伝達 出力を評価する 修正して伝え直す ループ Discernment 出力を批判的に評価 仕上げる 成果物 Diligence — 責任ある利用(最終責任は自分が持つ) 何を渡すか(Creation)・関与の開示(Transparency)・成果物の検証(Deployment)
4D の関係 — Delegation で配分を決め、Description と Discernment のループで仕事を仕上げ、Diligence(最終責任は自分)が全体を支える

読む

任意(対象者別の深掘り・日本語全文ガイドあり): 立場に合わせて educators / students / nonprofits / small businesses / teaching(教える立場向け)——4Dの応用例が具体的で、0.4の理解を実生活の文脈で補強できる(2026-07-11 教材化)

やる(軽い演習)

  1. 0.1 のタスクリストから1つ選び、Claude と対話しながら 任せ方の計画を作る(どこに自分の判断が要り、どこをAIに渡すか。一方的な指示でなく、往復の会話で決める)
  2. そのタスクを「何が欲しいか・どう進めてほしいか・どう振る舞ってほしいか」を明示して依頼し、出力を批判的に見極める→フィードバック→改善のループを最低2周回す
  3. 完成物に3〜4行の関与メモ(使ったAI・関わった工程・確認方法・最終責任は自分にあること)を書き添える

自己チェック(シナリオ)

Q1. AI が作った市場分析レポートを、読まずにそのまま役員へ送った。4D のどれが欠けているか?

Q2. 「もっとプロフェッショナルに」と何度直させても意図とズレ続ける。Description の観点から何を変えるか?

Q3. 分類せよ: (a) 議事録を所定フォーマットへ変換させる (b) 企画案を対話で一緒に練る (c) 毎朝のニュースまとめ作成を自動で任せる


免除試験(診断)

L0 を飛ばせるかの自己診断。書き出すか、Claude 相手に口頭説明して反論・追試問を受ける形で行う(読んで分かった気になるのを防ぐため、必ず出力する)。各問 3〜5 分。

設問と合格観点

設問1: モデルの選び方(対応: 0.1)— 「新しいタスクにどのモデルを使うか、どう決めるか」を説明せよ。

設問2: 使う場所の使い分け(対応: 0.2)— チャット / Cowork / Claude Code / API の使い分けを、タスク例を1つずつ挙げて説明せよ。

設問3: AI に任せてよいタスク / ダメなタスクの判断(対応: 0.3)— どんなタスクなら軽い確認で使え、どんなタスクは厳重な確認や人間の実施が要るかを、根拠となる傾向とともに説明せよ。

設問4: 4D の各 D を自分の言葉で(対応: 0.4)— 定義の暗唱ではなく自分の実タスクでの適用例つきで説明せよ。

合否判定


力量マップ対応・鮮度

最終確認日: 2026-07-12(非IT向けに書き直し)

Claude 学習サイト — 完全ローカル静的サイト(build.py で生成)。進捗はこのブラウザの localStorage に保存されます。