Claude 学習
参照

CCA Foundations シナリオドリル(クローズドブック想定)

「CCA」= Claude Certified Architect – Foundations の略(cca-foundations.md 参照)。同日ローンチの非技術者向け新資格「Claude Certified Associate – Foundations」とは別物。

本番は「Xとは?」型でなく「システムが壊れている/要件がある、正しいアーキ判断は?」型(→ cca-foundations.md)。本ファイルはその本番フレーミングを真似たシナリオ設問を5ドメイン分そろえ、各設問に 正解・なぜ正解か・なぜ他が誤りか を付ける。題材はにしざきの実スタック(umaq race-engine・zenq・MCP サーバ群・Claude Code 運用)に寄せ、言語化練習=実務の棚卸しを兼ねる。

使い方: ①選択肢だけ見て答えを決める → ②根拠を声に出して言語化 → ③答え合わせ → ④外したら該当ドメインの「言語化すべき要点」を再読。重みは cca-foundations.md 参照、最大は ①(~25–27%)

⚠️ ここの設問は学習用の自作(非公式)。本番の正解判断は Anthropic 公式の原則に従うこと。最終的な範囲・正答は Partner Academy 内の公式 Exam Guide / 練習試験で確認する。


ドメイン① エージェント・アーキテクチャ&オーケストレーション(~25–27%・最大)

クローズドブックで言語化すべき要点

設問 1-1

umaq の race-engine は「出走馬ごとの脚質推定 → ペース展開シミュレーション → 着順予測 → レポート整形」の固定された段階を毎回同じ順で通す。各段の中間結果は検証可能で、経路が入力で変わることはない。この構成として最も適切なのは?

答え

正解: B。経路が予測可能で固定なので、最小の複雑さ=プロンプトチェインが正解。段間に検証ゲートを挟めるのも噛み合う。

  • A は誤り: 経路が決まっているのに自律エージェントを使うのは過剰。レイテンシ・コスト・デバッグ性を無駄に損なう(「必要になって初めて agentic に」原則違反)。
  • C は誤り: voting は信頼性目的で同じタスクを反復するパターン。段階の異なる順次処理には合わない。
  • D は誤り: サブタスク数・内容が事前に確定しているのに動的分割は不要。orchestrator-workers は分割が読めないときの道具。

設問 1-2

レポート整形だけが他段より低品質で、品質基準(事実整合・読みやすさ・免責の明記)は明確に言語化できている。整形段の質を自動で底上げしたい。最適なパターンは?

答え

正解: A。明確な評価基準があり反復で質が上がる典型 → evaluator-optimizer。

  • B は誤り: sectioning は独立サブタスクの並列。同一タスクの質改善ではなく、しかも「最初の1つ採用」は評価が無く無意味。
  • C は誤り: 温度は多様性を増すだけで品質基準への収束を保証しない。
  • D は誤り: 一発生成は評価ループが無く、本番の壊れ方(特定段だけ低品質)を直さない。

設問 1-3

あるエージェントが「ツール呼び出し→結果待ち」を延々繰り返して停止せず、コストが膨らむ。アーキテクチャ上の正しい対処は?

答え

正解: B。自律ループには明示的な停止条件・最大反復・予算/時間のガードレール・必要なら人手チェックポイントが必須。これが本番信頼性の核。

  • A は誤り: モデル容量は無限ループの根本原因ではない。
  • C は誤り: temperature は決定性に効くだけでループ停止を保証しない。
  • D は誤り: ツールを奪うのは機能破壊で、設計上の停止制御ではない。

ドメイン③ Claude Code 設定・ワークフロー(~20%)

クローズドブックで言語化すべき要点

設問 3-1

「コミット前に必ず lint と型チェックを走らせる」をチームの全 Claude Code セッションで自動的に徹底したい。正しい実装は?

答え

正解: B。「毎回/必ず X する」という自動挙動はハーネスが実行する hook で実現する。これが設計上の正解。

  • A/C は誤り: CLAUDE.md や memory は Claude への指示・背景であって、決定的な自動実行を保証しない(Claude が読み飛ばしうる)。
  • D は誤り: 自動化要件を人手運用に落とすのは要件未達。

設問 3-2

巨大モノレポで「依存グラフの循環参照を全パッケージ横断で洗い出す」調査を、親セッションの文脈を汚さずに回したい。最適なのは?

答え

正解: B。広域の横断調査はサブエージェントでコンテキスト分離し、ファイルダンプでなく結論を返させるのが定石(親の文脈節約+並列化可)。

  • A は誤り: 親文脈が膨張し、肝心の作業の文脈を圧迫する。
  • C は誤り: CLAUDE.md は恒久指示用で、巨大データの置き場ではない。
  • D は誤り: 手作業化は委譲の放棄。

設問 3-3

あるサブエージェントに、リポジトリ全体を書き換えられる広い権限を与えていたが、本来は読取り+検索だけで十分だった。是正の原則は?

答え

正解: B。役割に対し最小権限を与えるのがエージェント設計の基本。読取り調査役に write を与えない。

  • A は誤り: 注意書きは強制力が無い。
  • C は誤り: 委譲の利点(分離・並列)を捨てる過剰反応。
  • D は誤り: 真逆。被害範囲を広げる。

ドメイン② ツール設計&MCP統合(18%)

クローズドブックで言語化すべき要点

設問 2-1

あるツール get_data は失敗時に未捕捉例外でプロセスごと落ち、モデルが次の手を打てない。正しい設計は?

答え

正解: B。ツールはモデルが回復行動を取れるエラーを返すべき。原因+是正のヒントを含める。

  • A は誤り: 落ちるとモデルは回復不能。
  • C は誤り: サイレント失敗は最悪。誤った前提で先へ進む(silent failure)。
  • D は誤り: 捏造データは下流を汚染する重大バグ。

設問 2-2

ツール convert(unit)unit の取り違え("kg" vs "kilogram" vs "KG")が頻発し誤変換が出る。スキーマ設計の最善手は?

答え

正解: B。曖昧さは型・enum・形式制約で構造的に潰す(poka-yoke)。許容値を固定すれば取り違えは起きない。

  • A は誤り: 注意書きは強制力が弱い。
  • C は誤り: 自由記述は今のバグの原因そのもの。
  • D は誤り: 分割は根本(値の曖昧さ)を解決しない。

設問 2-3

社内ドキュメント群を Claude に読ませたい(モデルが任意に呼ぶ動作ではなく、参照可能なデータとして)。MCP でのモデリングは?

答え

正解: B。MCP の resources は「読めるデータ」を表すプリミティブ。参照データは resources、能動的な動作は tools、再利用テンプレは prompts と役割が分かれる。

  • A は誤り: 参照データを無理に tools 化するのは設計の取り違え。
  • C は誤り: prompts はテンプレ用途で大量データ置き場ではない。
  • D は誤り: 事実誤認。MCP の中心的ユースケース。

ドメイン④ プロンプトエンジニアリング&構造化出力(~20%)

クローズドブックで言語化すべき要点

設問 4-1

zenq のあるエンドポイントが Claude の出力を JSON.parse しているが、たまに前置きの散文や ```json フェンスが混ざり parse 落ちする。最も堅い対処は?

答え

正解: B。厳密な構造化出力が要るなら、ネイティブの Structured Outputs 機能(または strict: true のツール使用)でスキーマを強制するのが最堅。prefill({ 始まり)は最新モデルでは API から廃止され使えないため非推奨。

  • A は誤り: 自然言語の依頼だけでは混入を完全には防げない(現に落ちている)。
  • C は誤り: 後処理は対症療法で、形式が崩れる根本を直さない。
  • D は誤り: 温度上げは形式の安定性をむしろ損なう。

設問 4-2

分類タスクの出力ゆれ(ラベル表記の不統一)を減らしたい。最小コストで効く一手は?

答え

正解: A。few-shot の少数例は形式・表記の安定に最も費用対効果が高い。許容ラベルを明示するのも効く。

  • B は誤り: サイズ増は表記ゆれの直接対処ではなくコスト過多。
  • C は誤り: 冗長な system は逆効果になりうる。
  • D は誤り: voting は信頼性目的でコスト9倍。表記統一には過剰。

設問 4-3

複雑な多段推論問題で初手の精度が低い。質を上げる適切な手段と、その代償の理解は?

答え

正解: A。難しい推論は拡張思考で質が上がる。ただしレイテンシ・コスト増という代償を理解し、効く箇所に絞って使うのが設計判断(CCA はこの「トレードオフを言える」かを問う)。

  • B は誤り: 高温は推論の安定を損なう。
  • C は誤り: ツール除去は推論精度の手段でない。
  • D は誤り: 出力制限は思考余地を奪い逆効果になりうる。

ドメイン⑤ コンテキスト管理&信頼性(~15%)

クローズドブックで言語化すべき要点

設問 5-1

kabu の TDnet 分析は、毎回同じ長い分析指示+固定の評価ルーブリックを前置きし、可変の開示テキストだけ差し替えて多数回 Claude を呼ぶ。コストとレイテンシを下げる最善手は?

答え

正解: A不変・長い前置きはプロンプトキャッシュの理想的対象。可変部を末尾に置くのがコツ。繰り返し呼び出しでコスト/レイテンシが大きく下がる。

  • B は誤り: 品質を犠牲にしうるしキャッシュ効果に比べ筋が悪い。
  • C は誤り: 指示削りは品質低下リスク。
  • D は誤り: 巨大一括は文脈窓・可観測性・部分失敗の扱いで不利。

設問 5-2

即時性の要らない数万件の一括分類を、できるだけ安く高スループットで回したい。正しい選択は?

答え

正解: B即時性不要・大量は Batch API の典型ユースケース(コスト減・高スループット)。

  • A は誤り: 同期ループは遅く高コスト、レート制限に当たる。
  • C は誤り: 429 を招きむしろ遅延・失敗増。
  • D は誤り: 文脈窓と部分失敗の観点で破綻。

設問 5-3

本番で散発的に 429(レート制限)と一時的 5xx が出てジョブが落ちる。信頼性設計の正解は?

答え

正解: B。一時的失敗には指数バックオフ+ジッター、レート制限ヘッダの尊重、再試行時の冪等性確保が定石。

  • A は誤り: 即時等間隔リトライは輻輳を悪化させる。
  • C は誤り: サイレント失敗で結果欠損が見えなくなる。
  • D は誤り: 自動回復すべきものを手作業に落とすのは信頼性設計の放棄。

仕上げ: 自己診断ルーブリック

各ドメインで「選択肢を選べる」だけでなく「なぜ正解か・なぜ他が誤りかを 30 秒で口頭説明できる」かを ✓ / △ / ✗ で記録する。✗ と △ を competency-map の「次の一手」に転記し、3→4 へ。

ドメイン 選べる 根拠を言語化できる 次の一手
① エージェント・アーキ&オーケストレーション ワークフロー6パターンの使い分けを umaq/workflow の実例で説明
② Claude Code 設定・ワークフロー hook vs CLAUDE.md vs memory の役割境界を言語化
③ ツール設計&MCP tools/resources/prompts の振り分けと poka-yoke 設計
④ プロンプト&構造化出力 「JSON 強制=ツール使用」と few-shot/extended thinking のトレードオフ
⑤ コンテキスト管理&信頼性 キャッシュ対象の見極めと retry/batch/冪等の本番パターン
Claude 学習サイト — 完全ローカル静的サイト(build.py で生成)。進捗はこのブラウザの localStorage に保存されます。